東京で「南京写真館」上映会 中日両国の150人が鑑賞

東京で「南京写真館」上映会 中日両国の150人が鑑賞

新華社 | 2025-09-19 10:02:00

18日、「南京写真館」鑑賞後に感想を語る元NHK通訳の神崎多實子さん。(東京=新華社記者/李子越)

 【新華社東京9月19日】南京大虐殺を題材にした中国映画「南京写真館」の上映会が17日、東京の中国大使館で行われた。中日両国の各界関係者約150人が鑑賞し、感想を述べ合い、歴史を鑑(かがみ)とし未来に向かうよう呼びかけた。

 元NHK通訳の神崎多實子さんは、作品を見て「重い気持ちになった」と語り、日本社会は被害については語りたがる一方、加害について語ることは難しいと指摘した。

18日、「南京写真館」鑑賞後に感想を語る東京都日中友好協会の井上正順副理事長。(東京=新華社記者/李子越)

 軍事ジャーナリストで元航空自衛官の小西誠氏は、映画を見て「日本人としてつらい」と述べ、そのつらさは南京大虐殺の実態を知ったことに加え、現代の日本ではこうした事実を公に書くことが困難なためでもあると説明。さらに日本が特定地域への軍事力配備を急いでいる状況に強い懸念を示した。

 東京都日中友好協会の井上正順副理事長は、日中関係を真に前進させるためには、若い世代が歴史を知り、対話と交流を強めることが不可欠だと強調した。

18日、「南京写真館」上映会で発言する中国の呉江浩(ご・こうこう)駐日大使。(東京=新華社記者/李子越)

 中国の呉江浩(ご・こうこう)駐日大使は「歴史は最良の教科書であり、最良の警鐘でもある」と述べ、中国側は日本各界の識者と共に、歴史を鑑とし未来に向かい、歴史の悲劇を決して繰り返さないことを望むと語った。(記者/楊智翔、李子越)

18日、「南京写真館」鑑賞後に感想を語る軍事ジャーナリストで元航空自衛官の小西誠氏。(東京=新華社記者/李子越)

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