中国とASEAN、5年連続で最大の貿易相手 農産物・製造業ともに増加

中国とASEAN、5年連続で最大の貿易相手 農産物・製造業ともに増加

新華社 | 2025-09-17 16:59:15

重慶市長寿区で、選別後に箱詰めされるかんきつ類。西部陸海新ルートの鉄道で東南アジアへ運ばれる。(3月24日撮影、重慶=新華社記者/黄偉)

 【新華社北京9月17日】中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)は5年連続で双方にとって最大の貿易相手となり、農産物ではASEANが8年連続で中国の最大の貿易相手となった。中国税関総署が16日に発表した統計で明らかになった。

 税関統計によると、中国とASEANの貿易額は第1回中国ASEAN博覧会が行われた2004年の約8700億元(1元=約21円)から、24年には7兆元近くへと20年で約8倍に増えた。16年から9年連続で増加を続けており、今年1~8月は4兆9300億元と前年同期比9・7%増となり、過去最高を記録した。同期間の中国貿易総額に占める割合は16・7%に達した。

 農業協力も着実に深まり、農産物貿易における相互補完的な優位性が一段と発揮されている。1~8月の貿易額は9・7%増の2906億元で、中国の農産物貿易総額の20・1%を占めた。ASEANは引き続き、ドライフルーツ・生鮮果物、食用油、タピオカおよびタピオカでんぷんの最大の輸入相手となった。中国のASEAN向け輸出では羽毛・ダウンや動物飼料などの特色ある農産物がいずれも2桁の伸びを示した。

 製造業分野での協力も一段と緊密化し、関連製品の貿易が急増している。1~8月の製造業製品の貿易額は全体の9割以上を占めた。うち中国からASEANへの輸出は工作機械が56・1%増、自動車部品が22・0%増となり、ASEANからの輸入はコンピューター部品が47・4%増、プリント基板(PCB)が22・2%増となった。

 税関総署の呂大良(りょ・だいりょう)報道官(統計分析司司長)は、中国とASEANは地理的に近く、人と文化の交流が盛んで、域内経済の一体化を共に推進していると指摘。中国ASEAN自由貿易圏3・0版交渉の全面的妥結を踏まえ、双方の協力分野はさらに拡大し、地域の生産・供給網のより深い融合が進むとの見通しを示した。

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@news.cn までご

連絡ください。