クチャ市で焼き上げたナンを掲げるレシティさん。(7月21日撮影、ウルムチ=新華社記者/王婧嫱)
【新華社ウルムチ9月16日】中国新疆ウイグル自治区の伝統的な主食の一つ「饢(ナン)」は200以上の種類があり、特にクチャ市のナンは車輪のような形をしており、直径が平均50センチを超え「ナンの王様」と呼ばれる。
レシティ・イミティさん(65)は国家級無形文化遺産「伝統的麺食制作技術(ナン制作技術)」の代表的伝承者。18歳で父親からナンの作り方を学び、先祖代々受け継がれてきた技術を、今では息子にも伝えている。レシティさんのナン店には毎日ひっきりなしに客が訪れ、1日で息子や弟子と一緒に焼いた「大ナン」1~2千枚が完売する。
クチャ市にある自身のナン店で生地を作るレシティさん。(7月21日撮影、ウルムチ=新華社記者/胥暁璇)
クチャ旧市街のナン店から同自治区ウルムチ市の大バザールにあるナン展示館まで、ナンはより生き生きとした姿で人々の目に触れるようになっている。形や味がさまざまなナンは観光客に人気の土産物で、ナンをモチーフにした文化クリエーティブ製品や、ナンを容器にしたコーヒーやヨーグルトは、若い観光客に人気の「SNS映えする組み合わせ」となっている。
クチャの「大ナン」には、レシティさんのような伝統的な職人のプライドが込められ、新時代の革新と活力も宿り、現在の活気ある暮らしの中で新たな息吹が吹き込まれている。
クチャ市にある自身のナン店でナンを作るレシティさん。(7月22日撮影、ウルムチ=新華社記者/王婧嫱)
ウルムチ市の大バザール歩行街でナンを容器にしたコーヒーを味わう観光客。(7月23日撮影、ウルムチ=新華社記者/王菲)
クチャ市でナン生地に香料をまぶすレシティさんの手元。(7月22日撮影、ウルムチ=新華社記者/王菲)
第1回全国技能大会「中華絶技」の実演ゲストに招かれ記念撮影するレシティさん(左から3人目)。(資料写真、ウルムチ=新華社配信)
クチャ市にあるレシティさんのナン店で、ナンを買って帰る住民。(7月22日撮影、ウルムチ=新華社記者/王菲)
9日、ウルムチ市の大バザールにあるナンのテーマ展示館を見学する観光客。(ウルムチ=新華社記者/王菲)
クチャ市にある自身のナン店でナンを作るレシティさん。(7月22日撮影、ウルムチ=新華社記者/王菲)
クチャ市にあるナン店でナンを作るレシティさんの息子。(7月22日撮影、ウルムチ=新華社記者/王菲)
クチャ市で専用の道具でナンに模様をつけるレシティさんの娘。(7月22日撮影、ウルムチ=新華社記者/胥暁璇)
ウルムチ市の大バザールにあるナンのテーマ展示館で、ナンの制作技術を観光客に披露するスタッフ。(7月23日撮影、ウルムチ=新華社記者/王菲)
クチャ市にある自身のナン店の前で孫たちをあやすレシティさん(右)。(7月22日撮影、ウルムチ=新華社記者/王菲)
9日、ウルムチ市の大バザール歩行街でナンをモチーフにした文化クリエーティブ製品を選ぶ観光客。(ウルムチ=新華社記者/王菲)
クチャ市にある自身のナン店で焼き立てのナンを販売するレシティさん。(7月22日撮影、ウルムチ=新華社記者/耿馨寧)
クチャ市でナンを包み客に届けるレシティさん。(7月21日撮影、ウルムチ=新華社記者/王菲)
クチャ市にある自身のナン店の前でナンを売るレシティさん(右)。(7月22日撮影、ウルムチ=新華社記者/王菲)
9日、ウルムチ市の大バザールにあるナンのテーマ展示館で、クチャの「大ナン」や他のナンのレプリカを見学する観光客。(ウルムチ=新華社記者/王菲)