中国商務部。(北京=新華社記者/李賀)
【新華社北京9月12日】中国商務部の報道官は11日、メキシコの一部貿易相手国に対する輸入関税引き上げ方針について記者の質問に答え、関連報道に留意しているとした上で、関税引き上げの動きを注視し、最終的措置を慎重に評価すると述べた。
報道によると、メキシコは中国など自由貿易協定を締結していない国に対し、約1400品目の輸入関税を最大50%に引き上げる方針を示しており、一部アナリストは米国による中国封じ込めの試みと整合し、メキシコの国内生産と消費を強化する「メキシコ計画」戦略にも合致するとみている。報道官はコメントを求められ、次のように答えた。
米国の関税乱用が世界的な反発を招いている今、各国は意思疎通と協調を強化し、自由貿易と多国間主義を共同で守るべきで、脅迫によって第三国の利益を犠牲にしてはならない。こうした背景の下、メキシコによるいかなる一方的な関税引き上げも、世界貿易機関(WTO)の枠組み内であっても、一方的ないじめ主義に対する融和、妥協と見なされるだろう。措置が実施されれば、中国を含む貿易相手国の利益を損なうだけでなく、メキシコのビジネス環境の確実性に深刻な影響を与え、メキシコへの投資に対する企業の信頼を低下させる可能性がある。中国とメキシコは重要な経済貿易パートナーであり、両国の経済貿易協力が影響を受けることを望まない。メキシコに対し、慎重に検討した上で行動することを希望する。
中国は対等な対話と協議を通じて経済貿易上の意見の相違を解決することを一貫して主張し、あらゆる形の単独主義、保護主義、差別的措置、そして中国の利益を損なうあらゆる行為に断固反対してきた。中国は実情に応じて必要な措置を講じ、自らの正当で合法的な権益を断固守る。