中国甘粛省の電力現物市場、新エネ電力の利用拡大後押し

電力現物の取引状況をモニタリングする国網甘粛省電力の職員。（蘭州＝新華社配信／韓甜甜）

　【新華社蘭州９月１２日】中国送電大手、国家電網傘下の国網甘粛省電力はこのほど、同省の電力現物市場が昨年９月５月に正式な取引開始から１周年を迎えたと明らかにした。今年８月末時点で発電側は５６３事業者、需要家は４５４社が市場に参加し、１カ月当たりの電力消費量は約５０億キロワット時に迫った。電力現物市場は安定を維持し、影響力を持続的に拡大し、新エネルギーの利用能力の大幅な向上を後押ししている。

　同省は新エネルギーの割合が高く、８月末時点の新エネルギー発電設備容量は７４００万キロワットを超え、省内の発電設備容量全体の６５・０％以上を占めた。

　新エネ発電電力量は２５年４～６月に３カ月連続で火力発電を上回り、８月末時点では６６０億４千万キロワット時と、前年同期比１６・４％増加した。