中国外交部。(北京=新華社記者/李賀)
【新華社北京9月10日】中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は10日の記者会見で、中国による日本の石平(せき・へい)参院議員への制裁発表を受けた日本政府の反応に「制裁は国益を守る正義の行動だ」と強調した。
日本の林芳正官房長官は8日、中国の石平に対する制裁発表を受け「自らと異なる立場を威圧するかのような一方的措置を取ることは断じて受け入れられない」と表明。外交ルートを通じて中国に速やかな撤回を求めたことを明らかにした。
林報道官は次のように指摘した。石平はいわゆる「異なる立場を持つ者」ではない。彼はかつて中国国籍を有していたが、日本に渡り日本国籍を取得すると、私利のために反中勢力に加担して中国を激しく攻撃、中傷した。国会議員当選後は公然と靖国神社を参拝し、中日間の四つの政治文書の精神や「一つの中国」原則に甚だしく背き、中国の内政に著しく干渉し、中国の主権と領土の一体性を大きく損なった。徹底的な反中分子である。
中国の石平に対する制裁措置は、中国の法律に基づき、国益を守り、国際慣行に合致する正義の行動である。日本政府は中日間の四つの政治文書の精神に反する国会議員の誤った言動を野放しにし、逆に開き直っている。中国は強烈な不満と断固とした反対を表明し、既に日本に厳正な申し入れを行った。