8日、第25回中国国際投資貿易商談会のメイン会場、アモイ国際会議展覧センター。(アモイ=新華社記者/魏培全)
【新華社アモイ9月9日】中国の「一帯一路」共同建設国への投資が拡大している。2024年の直接投資額は509億9千万ドル(1ドル=約147円)で、前年比22・9%増えた。福建省アモイ市で8日に開幕した「第25回中国国際投資貿易商談会」に合わせて開かれた対外投資に関する記者会見で明らかになった。
中国全体の24年の対外直接投資は8・4%増の1922億ドル。「一帯一路」共同建設国への投資はこれを上回る伸びを示し、全体に占める割合も26・5%に高まった。商務部、国家統計局、国家外貨管理局が同日共同で発表した「2024年度中国対外直接投資統計公報」によると、中国本土の投資者は24年末までに190カ国・地域で5万2千社を設立。このうち1万9千社が「一帯一路」共同建設国だった。
商務部の凌激(りょう・げき)副部長は、中国の対外投資は近年、質の高い「一帯一路」共同建設を背景に着実に増加していると指摘。対外投資管理体制の改革をさらに深め、企業の海外進出を支える公共サービス体系を整備していく考えを示した。