広西チワン族自治区の欽州港埠頭。(7月3日、ドローンから、欽州=新華社記者/張愛林)
【新華社北京9月9日】中国西部から広西チワン族自治区の北部湾などを経由して世界につながる国際物流ルート「西部陸海新ルート」の輸送量が拡大している。自治区南寧市の中国鉄路南寧局集団は5日、同ルートの今年の鉄道貨物輸送量が4日までに100万1455TEU(標準コンテナ換算)に達したと明らかにした。前年同期比72・5%増え、年間として初めて100万TEUを突破した。
鉄道部門は今年、国際貨物列車のネットワーク拡大に取り組んできた。現在、西部陸海新ルートの定期運行路線は24本に達し、このうち北部湾港と湛江港を起点とする路線は14本に増えている。
ルートの拠点となる欽州港東駅では、発着貨物が今年、29・7%増えて1057万2千トンに上った。趙堅(ちょう・けん)副駅長によると、柳州や重慶から同港を経由して海外へ輸送される自動車が大幅に増加。駅ではこれに対応し、完成車の積み降ろしができるよう港湾エリアの設備を改造し、中東や東南アジアに向けた国産車輸出の効率化を図った。
西部陸海新ルートの鉄道貨物輸送量は17年の運行開始から累計470万TEUに達し、年平均で2桁の成長率を維持している。