雲南省昆明市禄勧イ族ミャオ族自治県にある変換所。(8月25日撮影、昆明=新華社配信/張強)
【新華社昆明9月5日】中国の送電大手、中国南方電網傘下の雲南電網はこのほど、西部の電力を東部に送る「西電東送」プロジェクトによる同省の送電量が累計で2兆キロワット時を超えたと明らかにした。これは東部地区のために石炭消費を標準炭換算で6億6500万トン節約し、二酸化炭素(CO2)の排出量を17億2800万トン削減することに相当し、東部と西部の協調的な発展と国家新型エネルギーシステムの構築に大きく貢献した。
雲南省デチェン・チベット族自治州の標高3820メートルの高所にある鉄塔に登り、送電線を点検する作業員。(8月27日撮影、昆明=新華社配信/張強)
雲南電網はここ数年、省・地域をまたぐ送変電事業のベンチマークとなる大型プロジェクトの建設を推し進め、多くの工事で主要設備の国産化を実現している。今年は南部で高温が続く中、同省の発電企業が発電・電力供給を拡大し、クリーン電力を絶えず東部に送り、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)への電力供給を確保している。(記者/何春好、胡了然)
1日、雲南省昆明市禄勧イ族ミャオ族自治県内の送電線を点検する作業員。(昆明=新華社配信/張強)