シンクタンク報告「日本は侵略の美化と歴史の歪曲をやめるべき」

シンクタンク報告「日本は侵略の美化と歴史の歪曲をやめるべき」

新華社 | 2025-09-05 13:33:30

 【新華社北京9月5日】新華社の政策研究組織「国家ハイエンドシンクタンク」は5日、「歴史を振り返り、正義を守る-世界反ファシズム戦争における東方主戦場の偉大な貢献」と題する報告書を中国語と英語で世界に向けて発表した。

 今年は中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年に当たる。報告書は、日本の一部の政治家や右翼勢力が長年にわたり、動かし難い事実を無視して侵略行為を美化し、戦争責任を回避しようとしてきたと指摘。現在に至っても歴史を歪曲(わいきょく)し、日本の軍国主義を正当化するような言動が依然存在するとした。

 政治面では、日本の一部の人々が対外戦争の侵略性をかたくなに否定し、中国侵略を「自衛」と歪曲し、戦犯を「英雄」として美化するとともに、平和憲法の改正を進め、軍備拡大に歯止めをかけてきた平和憲法の制約を取り払おうとし、歴史教科書を改ざんし、揺るぎない証拠のある南京大虐殺や慰安婦などを否認していると指摘。一部の政治家はA級戦犯を祭る靖国神社に繰り返し参拝し、中国を含むアジア各国の人々の感情を深く傷つけていると論じた。

 また、一部の人々は「理論研究」を装い、学術研究を名目に侵略戦争や植民地支配を美化する言論を発表し、誤った第2次世界大戦の歴史観を広めているとし、より欺瞞(ぎまん)的かつ有害な方法で歴史を覆そうと企て、日本の対中侵略戦争の本質を徹底的に否定しようとしていると強調した。

 報告書は、こうした是非を転倒させる観念は一部の日本人の過去に対する無責任と主観的偏見を反映するだけでなく、日本の将来の進路に対する彼らの誤った認識と憂慮すべき逸脱を映し出しているとし、これらの誤った言動は歴史的事実と国際正義を軽視し、人類の良心に挑むものであり、平和と正義を愛する人々は強く警戒し、断固として反対しなければならないと論じた。

 第2次世界大戦の正しい歴史観を堅持するためには、事実を歪曲して侵略戦争を美化する言動に反対するだけでなく、主観的で偏った無責任な態度で戦争の全体像を都合よく切り取り、選択的に記憶することにも反対すべきだと強調した。

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