キンシコウを守るボランティアチーム 中国湖北省神農架林区

キンシコウを守るボランティアチーム 中国湖北省神農架林区

新華社 | 2025-09-04 10:50:15

 湖北省神農架林区にある大竜潭で遊ぶキンシコウの子ども。(2024年5月25日撮影、神農架=新華社配信/劉濤)

 【新華社武漢9月4日】中国湖北省の神農架林区には「緑電方舟(グリーン電力の箱舟)」というボランティアチームがあり、この地域の象徴的な種であるキンシコウの保護に取り組んでいる。

 8月13日、湖北省神農架林区の大竜潭キンシコウ野外研究基地で、プラスチックごみなどを清掃するボランティアチーム。(神農架=新華社配信/劉濤)

 中国送電大手、国家電網傘下の国網神農架供電の電気技術者10人余りから成るチームは、同林区にある大竜潭キンシコウ野外研究基地向けの太陽光発電と蓄電を一体化したマイクログリッドを構築した。これにより、基地内に設置された保育監視装置や生物多様性モニタリング装置、気候環境モニタリング装置、防護用電子フェンスなどに安定した電力を供給できるようになった。また、クリーンエネルギーを供給することで二酸化炭素(CO2)排出量削減を達成し、生息地に対する影響を最小限に抑えた。

 8月13日、湖北省神農架林区の大竜潭キンシコウ野外研究基地で、低圧検電器を使って蓄電システムのボックスが帯電していないか確認するボランティアチーム。(神農架=新華社配信/劉濤)

 各方面にわたる努力の結果、同林区では現在キンシコウの個体群が11個あり、個体数は1600頭余りに達した。1990年に比べて個体群が6個、個体数は1100頭以上増えた。(記者/李思遠)

 8月21日、湖北省神農架林区にある大竜潭キンシコウ野外研究基地。屋根に太陽光パネルを設置している。(ドローンから、神農架=新華社配信/劉濤)

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