中国外交部。(北京=新華社記者/李賀)
【新華社北京8月30日】中国外交部の報道官は29日、フィリピンが台湾地区の外事部門責任者、林佳竜(りん・かりゅう)による訪問を容認したことについて記者の質問に答え、「台湾独立」分裂勢力に誤ったシグナルを送るのをやめるよう強く求めると表明した。
報道によると、林佳竜は財団の代表としてフィリピンを訪れ、同国の政府関係者と面談し、経済・貿易活動に参加した。
報道官は次のように述べた。フィリピンは林佳竜が財団の代表として訪問することを容認し、「台湾独立」分裂勢力に反中活動の場を提供し、国際関係の基本準則と台湾問題に関する約束に大きく背いた。フィリピンは最近、台湾問題に関して一連の誤った挑発的言動を行い、「一つの中国」原則を継続的に空洞化し、中国との関係を損ない続け、約束を守らない悪質性を再びあらわにした。中国はこれに断固反対し、北京とマニラで厳正な申し入れと強い抗議を行った。
台湾は中国領土の不可分の一部で、台湾問題は中国の内政である。中国はフィリピンが「一つの中国」原則と中国との国交樹立コミュニケの精神を厳守し、瀬戸際で踏みとどまって正しいに道に戻り、中国の核心的利益に関わる問題で火遊びをせず、「台湾独立」分裂勢力に誤ったシグナルを送るのをやめるよう強く求める。中国人民の国家主権と領土の一体性を守る揺るぎない決意を過小評価してはならない。フィリピンは中国のレッドラインを踏んだ代償を必ず払うことになり、その結果に対して責任を負わなければならない。