記者会見に臨む中国外交部の郭嘉昆報道官。(北京=新華社配信)
【新華社北京8月26日】中国外交部の郭嘉昆(かく・かこん)報道官は26日の記者会見で、日本政府が、北京で9月3日に行われる中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年記念活動を巡り、外交ルートで欧州やアジア各国に参加を見合わせるよう呼びかけていたとする報道に関し、既に日本に厳正な申し入れを行ったことを明らかにし、日本は誠実な態度で侵略の歴史を直視、反省し、中国など被害国の人々の感情を尊重すべきだと強調した。
郭氏は次のように述べた。中国は報道に留意している。既に日本に厳正な申し入れを行い、説明を求めた。
中国政府が中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年を盛大に記念するのは、歴史を銘記し、烈士をしのび、平和を尊び、未来を切り開くためである。誠実かつ率直に歴史に向き合い、歴史の教訓を適切に汲み取り、真に平和的発展に力を尽くす国であれば、疑念を抱いたり、異議を唱えたりすることはない。
歴史を正しく認識し、向き合うことは日本が戦後の国際社会に復帰する重要な前提である。日本が周辺国と関係を発展させるための政治的基礎であり、日本が平和的発展の約束を守れるかを検証する基準でもある。日本が本当に歴史問題に区切りをつけたいのであれば、誠実な態度で侵略の歴史を直視、反省し、軍国主義ときっぱり決別し、平和的発展の道を歩み続け、中国など被害国の人々の感情を確実に尊重すべきである。それでこそアジアの隣国と国際社会の信頼を得ることができる。