中国で整備進む国家公園 四川省では野生パンダ目撃増加

中国で整備進む国家公園 四川省では野生パンダ目撃増加

新華社 | 2025-08-25 13:24:30

19日、第3回国家公園フォーラムで行われたイベント。(成都=新華社配信/張可凡)

 【新華社成都8月25日】中国では国家公園制度の整備が進んだことで、ジャイアントパンダの保護が絶えず強化され、生存状況が大きく改善された。

 四川省成都市でこのほど開かれた第3回国家公園フォーラムで公開されたデータによると、ジャイアントパンダ国家公園四川エリアでは、これまでに33万ムー(約220平方キロ)以上の生息地を修復したほか、2万ムー(約13平方キロ)余りの生態回廊を整備し、野生のパンダの年間目撃数が178頭から185頭に増加した。

 フォーラムに出席したニュージーランドのオースティン駐中国大使は開会式で「中国は生物多様性保護の分野で目覚ましい成果を上げた。特に国家公園体制における革新的実践は世界の生態ガバナンスに貴重な経験をもたらした」と述べた。

19日、第3回国家公園フォーラムの会場。(成都=新華社配信/張可凡)

 中国は2015年、国家公園制度の試行を始め、21年に第1陣の国家公園5カ所を設立。22年には「国家公園空間配置計画」を発表した。現在は、世界最大規模の国家公園体制の構築を進めており、国土(陸地)面積の1割以上に相当する110万平方キロの自然保護地を国家公園に編入し、厳格に保護する計画を立てている。フォーラムで初めて発表された「中国国家公園発展報告」は、第1陣の国家公園は120カ所以上の各種自然保護地を統合し、山地や河川、森林、農地、湖沼、草原、砂漠の一体的保護と体系的管理を統一的に進め、生態系全体の質の向上を図るとしている。

 今回のフォーラムは「自然の宝を守り、調和の美を共に描く」をテーマに、国家林業・草原局と四川省政府が共催した。(記者/康錦謙、黄垚)

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