記者会見に臨む中国外交部の毛寧報道官。(北京=新華社配信)
【新華社北京8月19日】中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は19日の記者会見で、ウクライナ危機に生じた新たな変化について中国の立場を問われ、中国は当事者の意思に基づき、政治的解決に向けて国際社会と建設的役割を果たしていくと表明した。
毛氏は次のように述べた。中国はウクライナ危機を生み出した側ではなく、当事者でもないが、危機発生の直後から客観的で公正な立場を持ち、和平と話し合いの促進に努めてきた。習近平(しゅう・きんぺい)主席が提案した「四つのすべき」、すなわち「各国の主権、領土の一体性は尊重されるべき、国連憲章の趣旨と原則は順守されるべき、各国の安全保障上の合理的な懸念は重視されるべき、危機の平和解決に資する努力はすべて支持されるべき」は現在の情勢の下でより重要な現実的意義を持つ。
中国はまた、政府の立場に関する文書を発表し、特使を派遣して複数回のシャトル外交を展開したほか、国連でウクライナ危機「平和の友」グループの設立を発起し、客観的で公正な声、和平と交渉を促す声を上げた。
中国は当事者の意思に基づき、危機の政治的解決に向けて国際社会と引き続き建設的役割を果たしていく。