15日、エアロビックミックス・ペアの決勝で演技する斉藤瑞己(左)と北爪凜々。(成都=新華社記者/杜子璇)
【新華社成都8月17日】中国四川省成都市で7日から11日間にわたり第12回ワールドゲームズが開催された。複数の日本人選手に大会の印象を聞くと、試合の運営から選手村での生活やサービス、街の雰囲気まで、さまざまな前向きな感想が寄せられた。
エアロビックミックス・ペアで金メダルを獲得した北爪凜々選手と斉藤瑞己選手は、試合について振り返った。北爪選手は、これまでで多くの人に支えられてきたので、演技を通じて感謝の気持ちを伝えたかったし、金メダルを獲得できて本当に良かったと語った。またメダルのデザインもスタイリッシュで、パンダの形がとてもかわいいと気に入った様子だった。斉藤選手は、エアロビック選手にとってワールドゲームズは五輪同様4年に一度の重要な大会で、このような素晴らしい会場で最高のパフォーマンスを発揮し、良い成績を残せてとてもうれしいと語った。成都入りしてから、スタッフもボランティアも皆、非常に親切で、試合に集中できる環境を整えてくれたことに深く感謝すると述べた。
15日、試合後に金メダルを見せる北爪凜々。(成都=新華社記者/杜子璇)
空手男子組手75キロ級で銀メダルを獲得した崎山優成選手はワールドゲームズを貴重な舞台だと強調した。試合を楽しむ気持ちが一番強く、この舞台で思う存分戦い抜けたことに大きな満足感を得たと述べた。選手村の食事と宿泊施設についても「最高」と評価し、中でもラムチョップはお気に入りの料理となり、独特の風味が強く印象に残ったという。
9日、空手男子組手75キロ級の表彰式に臨む銀メダルの崎山優成(左)。(成都=新華社記者/江宏景)
ライフセービング・マネキンリレーに出場した関口広太選手は、大会全体の印象は非常によく、期待と興奮に満ちていたと話した。宿泊施設や食事についても満足した様子だった。試合が終わった後は、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地で中国の「国宝」パンダの魅力を間近で体験する予定という。
女子ラクロスの小林千沙選手は「選手村の環境は素晴らしく、大会を楽しみながら競技に集中できた」と語った。グルテンフリーの食事を必要とする小林選手に、大会側が特別メニューを用意してくれ、細やかな気配りを感じたという。選手村に設けられた中国文化の体験エリアについては、試合の合間によい息抜きとなり、文化の魅力も感じられたと述べた。小林選手が中国を訪れるのは今回が初めてで、成都の人々の親切でフレンドリーな点が深く印象に残り、かわいらしいパンダの姿をした大会マスコット「蜀宝(シューバオ)」にも心を引かれたという。女子ラクロスのゼネラルマネージャー補佐を務めた若生愛香さんは、大会に合わせて日本でパンダモチーフのネイルアートを施し、「蜀宝」への愛着を表現した。
11日、女子ラクロス順位決定戦に臨む小林千沙(左)。(成都=新華社記者/陳斌)
日本人選手やスタッフは、大会の運営から文化体験まで、さまざまな角度から大会期間中の感想を語った。彼らの前向きなフィードバックは、大会がグリーン(環境配慮)、共有、オープン、クリーンの開催理念を順守すると同時に、参加者に良い体験を提供しようと努力する姿も反映されている。(記者/許芸潁)
15日、パンダ柄のネイルを見せるラクロス女子日本代表ゼネラルマネージャー補佐、若生愛香さん。(成都=新華社記者/杜子璇)