中国外交部。(北京=新華社記者/李賀)
【新華社北京8月15日】中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は14日、韓俊(かん・しゅん)農業農村部長が訪日を見送ったとする日本政府の発表を巡り、台湾地区の外事部門責任者、林佳竜(りん・かりゅう)の訪日と関連付ける分析について、中国は日本が歴史を深く反省し、歴史の教訓をくみ取り、台湾問題で言動を慎重にし、「台湾独立」分離勢力に誤ったシグナルを発信しないよう促すと表明した。
林報道官は次のように述べた。訪日延期の具体的理由は関係部門に問い合わせることを勧める。中国は、中日両国間の各レベルの接触維持に開放的な態度を取っている。日本に中国と交流する誠意があるなら、実際の行動で「一つの中国」原則を確実に守り、中日関係の政治的基礎を守り、中日間の四つの政治文書の精神と戦略的互恵関係を包括的に推進するという声明を実行に移すべきで、言行不一致であってはならない。
林佳竜の訪日について、あらためて強調したいのは、日本が林佳竜のいわゆる「私人の身分」での訪日を容認し、「台湾独立」勢力に反中国分離活動の舞台を提供することは国際関係の基本準則と中日間の四つの政治文書の原則に著しく違反し、重大な誤ったシグナルを発したということだ。われわれは日本が歴史を深く反省し、歴史の教訓をくみ取り、台湾問題で言動を慎重にし、いかなる形でも中国の主権を損なわず、「台湾独立」分離勢力にいかなる誤ったシグナルも発信しないよう促す。