福建省莆田(ほでん)市涵江(かんこう)区にある福建省新膳海洋食品で、超大規格の活アワビを見せる従業員。(5月16日撮影、北京=新華社記者/魏培全)
【新華社北京8月14日】中国自然資源部の古嫵(こ・ぶ)海洋戦略規画・経済司長は、新華社が13日に配信した経済討論番組「中国経済円卓会議」に出演し、自然資源部は海洋資源の開発・保護を統一的に進め、質の高い発展の「ブルー成長極」の確保に引き続き注力していく考えを示した。
古氏は「われわれは引き続き空間計画の管理を強化し、天然資源と国土空間計画という『一枚の図』に、海域・島しょ資源を配置し、要素保障(エネルギーや輸送などの安定供給)の質と効率を向上させ、集約的、節約的な利用を促進していく」と語った。
福建省連江県の黄岐半島海域にある海投国家級海洋牧場の一角。(7月3日、ドローンから、北京=新華社記者/魏培全)
13日、中国経済円卓会議で発言する自然資源部の古嫵海洋戦略規画・経済司長。(北京=新華社記者/陳曄華)
陸と海の統一的推進や地域連携、流域・海域の連携ガバナンス、生態(エコロジー)の広域的な協同予防・コントロールを強化し、海洋生態の早期警戒監視システムや海洋災害総合防止システムの構築を深化していく方針も示した。
法治的手段と経済的手段を引き続き活用し、規制と奨励の仕組みを強化して海洋生態の損害賠償制度や生態保護の補償制度を整備し、持続可能な海洋経済活動を支える金融制度「ブルーファイナンス」への支援も強めていくと述べた。
古氏は「中央財政が支援する海洋生態保護修復の重要プロジェクトは現時点で200件近くあり、全国で整備・修復を進めている海岸線は約1780キロ、沿岸湿地は79万5千ムー(約530平方キロ)余り、新たに造成したマングローブ林は13万8千ムー(約92平方キロ)に及ぶ」と説明。重点海域の総合ガバナンス難関攻略戦や「藍色海湾(青い海湾)」「和美海島(美しい島)」の建設行動などを通じ、中国は山から海までを包括する保護の大きな枠組みを構築しつつあると語った。
南中国海の「恵州19−6」油田海域で掘削作業を進める「南海2号」掘削プラットフォーム。(3月31日撮影、北京=新華社配信)
1日、山東省煙台港蓬莱港区から出荷される大型洋上風力発電機のブレード。(ドローンから、北京=新華社配信/唐克)