日本にもゆかりの文豪、魯迅の旧居を訪ねて 北京市

日本にもゆかりの文豪、魯迅の旧居を訪ねて 北京市

新華社 | 2025-08-14 10:21:14

 北京市内にある魯迅の旧居。(7月20日撮影、北京=新華社記者/王巍)

 【新華社北京8月14日】中国近代文学の巨匠・魯迅(ろじん、1881~1936年)は、日本の読者にも広く知られる文学者、思想家で、その作品は東アジア地域で広く愛読されている。北京市内の阜成門内大街にある魯迅の旧居は、彼が1924年から26年まで住んだ場所で、現在は全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財)に指定されている。

 旧居の建物は中庭を取り囲む中国北方の伝統的住宅建築形式「四合院」で、魯迅自身が設計、敷地面積は約400平方メートルとなっている。魯迅はここで短編集「野草」、自伝的回想記「朝花夕拾」などの代表作を執筆し、啓蒙思想を広めた。書斎や寝室などの空間が当時のまま残され、庭では魯迅が手植えしたライラックを見ることができ、訪れた人々に当時の生活の痕跡や息遣いを感じさせる。

 隣接する魯迅博物館は、この旧居と一体となって魯迅の生涯と業績を総合的に紹介する重要な拠点となっている。訪問者は旧居で当時の魯迅の生活ぶりを体感した後、博物館で作家としての人生や思想の全貌を理解することができる。(記者/王巍)

北京市内にある魯迅の旧居。(7月20日撮影、北京=新華社記者/王巍)

魯迅の旧居の書斎・寝室。(7月20日撮影、北京=新華社記者/王巍)

魯迅の母親の寝室。(7月20日撮影、北京=新華社記者/王巍)

魯迅が手植えしたライラック。(7月20日撮影、北京=新華社記者/王巍)

書斎・寝室の内部。(7月20日撮影、北京=新華社記者/王巍)

書斎・寝室の内部。(7月20日撮影、北京=新華社記者/王巍)

魯迅の旧居の入り口。(7月20日撮影、北京=新華社記者/王巍)

魯迅の旧居の入り口。(7月20日撮影、北京=新華社記者/王巍)

魯迅博物館の前庭に置かれた魯迅像。(7月20日撮影、北京=新華社記者/王巍)

魯迅博物館内の魯迅の生涯を紹介する展示室。(7月20日撮影、北京=新華社記者/王巍)

1904年に東京で撮影された、留学生教育機関・弘文学院の卒業写真。(7月20日撮影、北京=新華社記者/王巍)

明治期の東京の留学生教育機関・弘文学院の卒業証書。証書に書かれた名前「周樹人(しゅう・じゅじん)」は魯迅の本名。(7月20日撮影、北京=新華社記者/王巍)

1904年から1年半、魯迅が医学を学んだ仙台医学専門学校(現東北大学医学部)。(7月20日撮影、北京=新華社記者/王巍)

1906年に仙台医学専門学校の同級生が魯迅の送別会を開催した際の記念写真、後列左端が魯迅。(7月20日撮影、北京=新華社記者/王巍)

1934年に上海の内山完造宅で撮影された日本の友人との記念写真の中の魯迅(右から2人目)。(7月20日撮影、北京=新華社記者/王巍)

魯迅に関する世界各国の出版物。(7月20日撮影、北京=新華社記者/王巍)

魯迅が仙台医学専門学校に留学した際の恩師・藤野厳九郎の胸像。(7月20日撮影、北京=新華社記者/王巍)

魯迅博物館の正門。(7月20日撮影、北京=新華社記者/王巍)

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