国家発展改革委は海洋重要プロジェクトを支援 中国経済円卓会議

国家発展改革委は海洋重要プロジェクトを支援 中国経済円卓会議

新華社 | 2025-08-13 23:26:00

ニュージーランド・クライストチャーチのリトルトン港に停泊中の中国の極地調査砕氷船「雪竜2号」。(3月18日撮影、北京=新華社配信/厳歆韻)

 【新華社北京8月13日】中国国家発展改革委員会区域協調発展司の馬維晨(ば・いしん)副司長は、新華社が13日配信した経済討論番組「中国経済円卓会議」に出演し、同委員会が中央予算内投資などの資金ルートを統一的に運用して海洋分野の重要プロジェクトを支援し、重要な科学技術インフラへの支援を強化して海洋科学技術の自主イノベーション能力を向上させていく考えを示した。

 馬氏は、中国の海洋科学技術はここ数年、自主イノベーション能力が絶えず向上していると説明。嶗山(ろうざん)などの国家実験室の建設を支援して海洋分野の全国重点実験室を再編し、遠洋科学調査船「科学」など国家レベルの重要な科学技術インフラを整備してきたと紹介した。

中国経済円卓会議で発言する国家発展改革委員会区域協調発展司の馬維晨副司長。(北京=新華社記者/陳曄華)

 中国が海洋分野で一連の重要装備を自ら建造していることは注目に値する。国産空母で初の電磁式カタパルト(射出機)を搭載した「福建」が進水したほか、初の国産大型クルーズ船「愛達・魔都号(アドラ・マジック・シティー)」も就航し、大型液化天然ガス(LNG)運搬船の建造能力は世界をリードしている。

 ほかにも、全水深有人潜水艇「奮闘者」はマリアナ海溝の海底到達に成功し、有人深海探査で1万909メートルの国内新記録を樹立した。深海生産・貯油プラットフォーム「深海1号」エネルギーステーションは南中国海で天然ガスの生産を開始し、1万1千メートルまでの掘削探査能力を持ち、世界の全海域で作業できる大洋掘削探査船「夢想」も供用を開始した。

初の試験航行を行う空母「福建」。国産空母で初めて電磁式カタパルトを搭載している。(2024年5月7日、ドローンから、北京=新華社配信/丁子羽)

 馬氏は「これらは中国の海洋科学技術の画期的な進展を示している。科学技術革新が海洋経済の質の高い発展を支える役割は着実に発揮されている」と指摘。今後については、海洋経済発展の第15次5カ年規画の策定を踏まえ、関係部門と連携して海洋科学技術イノベーションの重点かつ喫緊の分野をさらに明確にし、政策体系を整備し、海洋科学技術のハイレベルな自立と自強の実現を加速させていくと語った。

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