山東省、三つの施策で「青い穀倉」構築へ 中国経済円卓会議

山東省、三つの施策で「青い穀倉」構築へ 中国経済円卓会議

新華社 | 2025-08-13 22:03:00

山東省栄成市の愛倫湾海洋牧場コンブ養殖エリアで、サンパンと呼ばれる平底の小舟でコンブを収穫する漁師。(5月3日、ドローンから、栄成=新華社配信/李信君)

 【新華社北京8月13日】中国山東省海洋局の王仁堂(おう・じんどう)局長は、新華社が13日配信した経済討論番組「中国経済円卓会議」に出演し、山東省が三つの施策を同時に実施することで「青い穀倉」である海洋の潜在力を持続的に引き出し、全国の都市部と農村部の住民により多くのグリーン(環境配慮型)で安全な水産物を提供していくと表明した。

 王氏は、同省がここ数年、近代的海洋牧場の建設を積極的に進め、「青い穀倉」の構築に注力しているとし、2024年の水産物生産量は825万トン、増加値(付加価値額)は1千億元(1元=約21円)以上と全国で首位だったと紹介した。

 同省がこれまでに建設した海洋牧場は国家級71カ所を含む139カ所で、全国の38%を占めると説明し、今後の施策として①科学技術イノベーションの推進②全産業チェーンの発展③漁業の発展余地の拡大-を掲げた。

中国経済円卓会議で発言する山東省海洋局の王仁堂局長。(北京=新華社記者/陳曄華)

 科学技術のイノベーションの推進では、研究機関や大学と種苗企業の連携を推奨し、良質で養殖に適した新品種を開発する。漁業の重要技術の研究に取り組み、漁業の標準化、工業化、スマート化生産を推進し、海洋漁業の質と効率を高める。

 全産業チェーンの発展では、サーモンやクルマエビなどの主要品種を巡り、近代的な漁業パークを建設する。水産物加工の高付加価値化を図り、特色ある漁業ブランドを構築し、漁業観光や探究学習などの新業態を発展させる。

 漁業の発展余地の拡大では、漁業を遠洋、深海へと拡大し、グリーン生態養殖を発展させ、ハイレベルな海洋牧場を整備する。近代的な遠洋漁業を発展させ、都市と農村の住民により多くのグリーンで安全な水産物を提供する。

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