インタビューに応じるデレロ氏。(7月2日撮影、アディスアベバ=新華社配信)
【新華社アディスアベバ8月1日】中国新疆ウイグル自治区のウルムチ市を飛び立ったボーイング777型貨物機が先ごろ、エチオピアの首都アディスアベバのボレ国際空港に着陸した。これにより、エチオピア航空の11番目となる中国路線が運航を開始した。
エチオピア航空貨物輸送・物流部マネジングディレクターのデレェジェ・デレロ氏は新華社のインタビューに応じ、「これはアフリカ大陸と新疆を結ぶ初の航空貨物路線であり、貿易関係の進展を大きく促し、輸送効率を大幅に高める」との見通しを示した。
今回の新規就航により、中国の貿易企業はより手軽にアフリカや世界の貨物輸送ネットワークを利用できるようになり、新疆の産品の国際競争力向上に貢献するとみられる。エチオピアとその他アフリカ諸国の良質な牛・羊肉、スペシャルティーコーヒー、園芸特産品なども中国市場に直接届けられる。
デレロ氏はまた、エチオピア航空はアフリカ最大の航空会社の一つとして、アディスアベバと中国の11都市を結ぶ旅客・貨物便を週83往復運航していると説明。「中国市場はエチオピア航空にとって非常に重要だ。今回の新規就航は中国市場を深耕するという決意をより示すものだ」と語った。この新路線はアフリカと中国間の経済・貿易や人的往来を促進するだけでなく、アフリカと中国の間の距離も縮めるとの見解を示した。
今後も引き続き中国路線を開拓し、既存路線の運航頻度を上げることで、日増しに増加する人と貨物の往来に対する需要に一層応えていく考えも明らかにした。