11日、望仙谷風景区を散策する観光客。(上饒=新華社記者/劉金海)
【新華社南昌7月31日】中国江西省上饒(じょうじょう)市の望仙郷にある望仙谷風景区が近年、人気急増の観光スポットとして注目を集めている。花崗岩の採石場だった同地はかつて、長年の無秩序な採掘によって自然環境が著しく損なわれ、山肌はむき出しになり、谷を流れる渓流は「ミルク色」に染まっていたという。
転機は、この状況を重く見た地元政府が、すべての石材加工工場を一斉に閉鎖し、残された廃坑や破壊された山地の修復プロジェクトに着手したことだった。スラッシュマツ(湿地松)やチュウゴクイチイなどの苗木23万本を植え、500ムー(約33ヘクタール)の生態緩衝帯を設けたほか、砂防ダム12基と長さ8キロの護岸施設も整備。これにより植生被覆率は35%から82%に拡大し、長年姿を消していた希少なカエル「石蛙」も渓谷に戻ってきた。
11日、江西省上饒市望仙郷にある民泊施設の看板。(上饒=新華社記者/劉金海)
2010年には観光開発を手がける地元の九牛文旅集団が参入し、10年の歳月をかけて同地を、自然・文化景観や民俗体験、パフォーマンスなどを融合したリゾート型観光地へと再生させた。データによると、24年には310万人の観光客が訪れ、年間観光収入は5億2800万元(1元=約21円)に達した。
11日、望仙谷風景区で進められている新たな施設の工事。(上饒=新華社記者/劉金海)
観光ブームは周辺地域の経済にも波及し、飲食や宿泊、交通、娯楽などの産業の発展を後押し。多くの地元住民がエコツーリズムの恩恵を受けられるようになり、村民のUターンや有能な人材の移住を促進している。
望仙谷風景区は現在、2千人以上の直接雇用を創出し、関連雇用も3万人を超える。望仙郷内には民泊施設340カ所余り、農家体験・宿泊施設110カ所余りがあり、3万平方メートルを超える複合商業施設の建設も進んでいる。(記者/劉金海)
11日、江西省上饒市の望仙郷にある民泊施設「山間堂」で、漢服風の衣装を選ぶ観光客。(上饒=新華社記者/劉金海)
11日、望仙谷風景区に到着した観光客。(上饒=新華社記者/劉金海)
11日、望仙谷風景区で、スタッフに案内され宿泊施設に向かう観光客。(上饒=新華社記者/劉金海)
11日、望仙谷風景区を散策する観光客。(上饒=新華社記者/劉金海)
11日、江西省上饒市の望仙郷にある望仙谷風景区。(ドローンから、上饒=新華社記者/劉金海)
11日、江西省上饒市の望仙郷にある望仙谷風景区。(ドローンから、上饒=新華社記者/劉金海)
11日、望仙谷風景区に設けられた民泊センター。(上饒=新華社記者/劉金海)
12日、江西省上饒市の望仙郷にある望仙谷風景区。(ドローンから、上饒=新華社記者/劉金海)
11日、望仙谷風景区の夜景。(上饒=新華社記者/劉金海)
11日、望仙谷風景区を散策する観光客。(上饒=新華社記者/劉金海)
11日、江西省上饒市の望仙郷にある望仙谷風景区。(ドローンから、上饒=新華社記者/劉金海)
12日、江西省上饒市の望仙郷にある望仙谷風景区。(ドローンから、上饒=新華社記者/劉金海)
11日、江西省上饒市望仙郷にある民泊施設「山間堂」で部屋を清掃するスタッフ。(上饒=新華社記者/劉金海)
11日、望仙谷風景区で食事する観光客。(上饒=新華社記者/劉金海)
11日、江西省上饒市の望仙郷にある望仙谷風景区。(ドローンから、上饒=新華社記者/劉金海)
11日、望仙谷風景区で記念撮影をする観光客。(上饒=新華社記者/劉金海)
11日、望仙谷風景区を散策する観光客。(上饒=新華社記者/劉金海)
11日、望仙谷風景区を散策する観光客。(上饒=新華社記者/劉金海)
11日、江西省上饒市の望仙郷にある望仙谷風景区。(ドローンから、上饒=新華社記者/劉金海)