ウルムチ天山国際空港北区ターミナル。(4月15日撮影、ウルムチ=新華社記者/王菲)
【新華社ウルムチ7月28日】中国空港運営大手の新疆機場(集団)はこのほど、新疆ウイグル自治区に位置する傘下のウルムチ天山国際空港について、国際貨物便の運航路線が中央アジアや西アジア、欧州、アフリカの19カ国34路線に広がり、国際ハブとしての機能が強化されたと明らかにした。
同空港は25年4月17日に新ターミナルの運用を開始した。6月までの国際貨物・郵便物取扱量は前年同期比7・6倍の4万6千トンに上り、すでに24年通年の実績を上回っている。
新疆機場(集団)の陶潤文(とう・じゅんぶん)董事長によると、ウルムチ天山国際空港は「シルクロード経済ベルト」中核エリアの空の玄関口として、ここ数年は「旅客と貨物輸送の二輪駆動」戦略を通じ、国際線の貨物便路線開拓を加速している。うちウルムチからスイス・チューリッヒに向かう路線は貨物をわずか10時間で西欧に、エチオピア・アジスアベバへの路線は7・5時間でアフリカに届けることが可能で、物流の効率性が大幅に向上している。
同社は今後、国際線航空路線網をさらに拡大する。下半期(7~12月)にはスペイン・マドリード、フランス・パリなど欧州ハブに向かう路線を新たに開設し、年内に国際線貨物便路線を40路線にまで増やす。運輸権のうち、第5の自由(以遠権)の試験的開放を申請することで、ウルムチを中央アジア・欧州間輸送の中継地を結ぶ中核的な結節点とし、26年の貨物輸送量に占める中継輸送の割合を20%以上に引き上げることを計画している。