中国新疆最大の単一太陽熱発電プロジェクト、建設が進展

中国新疆最大の単一太陽熱発電プロジェクト、建設が進展

新華社 | 2025-07-28 10:54:45

 「太陽光・太陽熱・蓄電」エネルギー統合型グリーン(環境配慮型)電力モデルプロジェクトの建設現場。(ドローンから、ウルムチ=新華社配信)

 【新華社ウルムチ7月28日】中国新疆ウイグル自治区哈密(ハミ)市で建設が進む「太陽光・太陽熱・蓄電」エネルギー統合型グリーン(環境配慮型)電力モデルプロジェクト(出力1500メガワット)でこのほど、蒸気タービン基礎部分のコンクリート打設が完了した。同自治区最大の単一太陽熱発電プロジェクトは重要な進展を遂げ、今後の送電網接続と発電開始に向けた基礎を固めた。

 プロジェクトは、電力インフラ大手の中国能源建設傘下、中国能源建設集団投資が投資・建設を担う。2024年5月に着工し、27年6月の竣工を見込む。今回打設したタービン基礎は、太陽熱発電所の中核構造で、稼働後は数千トンの設備重量と高周波振動荷重に耐える必要がある。

 「太陽光・太陽熱・蓄電」エネルギー統合型グリーン(環境配慮型)電力モデルプロジェクトの建設現場。(ウルムチ=新華社配信)

 プロジェクトの責任者を務める中国能源建設集団投資の張軍(ちょう・ぐん)総工程師(チーフエンジニア)によると、プロジェクトは次世代型の太陽熱発電技術を採用し、主要設備の国産化率は99%を超える。総設備容量(発電能力)は1500メガワットで、太陽熱と太陽光を組み合わせ、太陽光発電の変動性を調整可能な出力に転換することにより、電力出力のさらなる安定化と電力の品質向上を図り、100%クリーンでグリーン、かつ出力調整が可能な「電力系統にやさしい」電力源モデルの構築を目指す。完成後の発電量は年間29億キロワット時近くに上り、標準炭換算で86万8千トンの石炭消費の節約、225万6千トンの二酸化炭素(CO2)排出削減が可能で、環境面で顕著な効果がある。(記者/初杭、張嘯誠)

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