北京市で開催された科学技術関連のハイレベル国際会議「2023中関村フォーラム」の期間中、「オナー・オブ・キングス」で対戦する参加チーム。(2023年5月27日撮影、北京=新華社記者/李卓璠)
【新華社北京7月23日】中国のeスポーツ市場規模は2026年までに3千億元(1元=約21円)を超え、関連産業の規模は1兆元を突破し、中国のデジタル経済発展の重要な成長分野になる見通しという。中国文化管理協会の李小磊(り・しょうらい)副主席がこのほど、2025年世界デジタル経済会議の特別イベント「国際eスポーツ発展フォーラム」で明らかにした。この予想は、中国のeスポーツ産業に対する関心を呼び起こした。
中国音像・数字出版協会などが発表した「2024年中国eスポーツ産業報告書」によると、24年の中国eスポーツの参加者数(競技者・視聴者など)は4億9千万人に上った。中央広播電視総台国家eスポーツ発展研究院が騰訊控股(テンセント)傘下のeスポーツ部門が共同で発表した「2024年世界eスポーツ産業発展報告書」では、「世界eスポーツ都市の影響力ランキング」で、中国の上海、北京、深圳(広東省)、成都(四川省)4都市がトップ10に選出された。
国産ゲームコンテンツの制作レベルが顕著に高まり、ゲーム産業の発展が加速した。ここ数年は、中国初のAAAタイトル(多額の開発費を投入した超大作、AAA=トリプルエー)アクションRPG「黒神話:悟空」や、テンセントが配信するオンラインゲーム「王者栄耀(オナー・オブ・キングス)」、同じくテンセントのバトルロイヤルゲーム「PUBG MOBILE」(国内版「和平精英(ゲーム・フォー・ピース)」などは中国だけでなく、世界でも人気を博している。
「2025年第1四半期(1~3月)中国ゲーム産業四半期報告書」によると、25年1~3月の中国のゲーム売上高は前年同期比18・0%増の857億400万元で、中国産ゲームの海外売上高は17・9%増の48億500万ドル(1ドル=約148円)となった。