中国外交部、中国EU首脳会談への期待を説明

中国外交部、中国EU首脳会談への期待を説明

新華社 | 2025-07-22 00:08:45

中国外交部。(北京=新華社記者/李賀)

 【新華社北京7月21日】中国外交部の郭嘉昆(かく・かこん)報道官は21日の記者会見で、まもなく開催される中国・欧州連合(EU)首脳会談に向けた中国側の期待を説明し、現在の中国EU関係について次のように評価した。

 今年は中国とEUの外交関係樹立50周年、また国連創設80周年にあたる。世界は現在、100年に1度といわれる変動が加速し、国際情勢は不安定さを増し、単独主義や覇権的行為が国際秩序と国際ルールに大きな衝撃を与え、人類社会は再び重要な岐路に立たされている。多極化を推進する二大勢力、グローバル化を支える二大市場、多様性を提唱する二大文明である中国とEUがこの時期に首脳会談を行うことは重要な意義を持ち、国際社会も広く注目している。

 中国EU関係はこの半世紀、風雨を経験しつつも成熟と安定に向けて発展し、世界で最も影響力のある2国・地域間関係の一つとなった。中国とEUの協力は大きな成果を上げ、互いの発展と進歩を力強く支え、20億近くの中国とEUの人々に確かな幸福をもたらしてきた。世界の平和と発展の促進に重要な貢献を果たし、経済グローバル化の時代における互恵協力の模範を打ち立てた。双方の年間貿易額は24億ドルから7858億ドルに増え、相互の投資残高はほぼゼロの状態から2600億ドル近くまで拡大した。人的往来もますます緊密となり、気候変動対応などの分野では実り多い協調と協力が行われた。同時に、中国とEUは一定の課題にも直面している。EUの一部の人は対中関係の「三重定義(パートナー・競争相手・制度的ライバル)」を絶えず強化し、経済・貿易上の個別の問題を一方的に誇張するとともに、ウクライナ問題を巡り中国を理由なく非難し、中国EU関係に不必要な摩擦を引き起こしている。

 中国は常に、50年の発展を経た中国EU関係は変動する国際情勢や困難な課題に対処できる十分な経験とプラスのエネルギーを備えていると信じている。25回目の中国EU首脳会談を直前に控え、中国EU関係は、過去を受け継ぎ未来を切り開く重要な時期にある。中国は、EUが中国と共に歩み寄り、中国EU関係を包括的で弁証法的、発展的な視点で捉え、過去50年の経験と示唆を深く総括し、時代の潮流と双方の人々、国際社会の共通の期待に沿い、共通認識を集約し、意見の相違を乗り越え、次の50年に向けた協力を共に計画し、中国EU全面的戦略パートナーシップのより良い未来を共に切り開いていくことに期待する。

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@news.cn までご

連絡ください。