中国商務部。(北京=新華社記者/李賀)
【新華社北京7月18日】中国商務部報道官は18日、米半導体大手エヌビディア(NVIDIA)がAI(人工知能)半導体「H20」の中国への販売を近く再開すると発表したことに関し、米政府関係者が「中国向け販売の承認は貿易交渉の一環であり、米国は中国が国産品に切り替えることを望んでいない」と発言したことについて「中米間の協力ウィンウィンこそ正しい道であり、抑圧や封じ込めに活路はない」と表明した。
報道官は次のように述べた。中米双方は、ロンドンでの経済・貿易会談後も緊密な意思疎通を続け、会談で合意した枠組みの細部を確認し、実施に移す作業を進めている。中国は条件にかなった管理規制対象品目について輸出申請を承認しており、米国も7月上旬、会談で取り上げた対中規制措置を取り消している。
中米間の協力ウィンウィンこそ正しい道であり、抑圧や封じ込めに活路はない。米国は今年5月、華為(ファーウェイ)の半導体「昇騰(Ascend)」に対する輸出規制ガイドラインを発表し、でっち上げの罪名で中国の半導体製品に対する規制を強め、行政の力によって市場の公平な競争に干渉し、中国企業の正当な権益を著しく損なった。中国はすでに厳正な立場と断固とした反対を表明している。
われわれは、米国が中国と共に歩み寄り、対等な協議を通じて誤った行為を是正し、双方の企業の互恵協力のために良好な環境をつくり、世界の半導体産業・サプライチェーンの安定を共に守ることを期待する。