中国とエジプトの中央銀行、金融協力を強化

中国人民銀行の本部ビル。（資料写真、北京＝新華社記者／彭子洋）

　【新華社北京７月１５日】中国人民銀行（中央銀行）は１１日、同行とエジプト中央銀行が１０日に了解覚書を交わし、両国間の金融協力を強化し、自国通貨建て決済を推進するとともに、中央銀行デジタル通貨とデジタルイノベーション分野で協力を行っていくことで合意したと明らかにした。

　了解覚書は①金融政策の枠組み、金融市場、決済システムなどの分野の業務交流と情報共有を含む２国間金融協力を強化する②自国通貨建て決済に関する協力を強化し、両国の経常収支と直接投資における自国通貨の使用を促進する③情報交換、プロジェクト協力など、中央銀行デジタル通貨とデジタルイノベーションに関する協力を強化する－ことを目的としている。

　中国人民銀行の潘功勝（はん・こうしょう）総裁は、中国とエジプトの金融・経済・貿易分野における協力のトレンドは良好で、両国間貿易も着実に増えていると指摘。外部の不確実性に対し、両国の中央銀行は引き続き通貨スワップと決済、支払決済システムの相互接続、金融市場の投融資、金融機関の相互設立などの分野で実務的協力を深化させ、両国企業の貿易、投融資のためより効率的で便利なサービスを提供し、中国とエジプトの全面的戦略パートナーシップをさらに強め、深めていく必要があると強調した。