蘇州工業園区、開放と革新で世界一流を目指す 中国経済円卓会議

蘇州工業園区、開放と革新で世界一流を目指す 中国経済円卓会議

新華社 | 2025-07-14 18:42:30

 蘇州工業園区。(2023年7月3日、ドローンから、蘇州=新華社記者/李博)

 【新華社北京7月14日】中国江蘇省蘇州市のサイエンスパーク「蘇州工業園区」で共産党工作委員会委員・管理委員会副主任を務める沈磊(しん・らい)氏は、新華社が14日配信した経済討論番組「中国経済円卓会議」に出演し、同園区の今後の発展方針について語った。

 沈氏は、蘇州工業園区が「中国・シンガポール協力」「自由貿易試験区」「開放型イノベーション総合試験」といった複数の機能の重層的な強みを生かし、「ハイレベルな開放型経済体制の構築を目指す」と強調。グローバルな視野でイノベーション資源の集積と配置を進め、科学技術と産業の融合を深めることで、「開放的で革新的な世界一流のハイテクパークの建設を加速する」と述べた。

 蘇州工業園区は、国家級経済技術開発区の一つであり、中国とシンガポールによる初の政府間協力プロジェクトでもある。昨年は、国家級経済技術開発区制度の創設40周年、同園区の設立30周年に当たった。

14日、中国経済円卓会議で発言する蘇州工業園区の共産党工作委員会委員、管理委員会副主任の沈磊氏。(北京=新華社記者/金立旺)

 沈氏によると、同園区は新たな発展体制の構築にも積極的に取り組んでおり、2016年には国内初となる「国家級境外投資サービスモデルプラットフォーム」を設置。19年には長江デルタ地域を対象とした「境外投資促進センター」を設立し、これまでに累計700社を超える企業による60以上の国と地域への進出を支援してきた。

 また同園区が培った開発・運営ノウハウの他地域への展開も進み、現在までに11カ所の協力型工業パークが設立されている。沈氏は今後について「より高いレベルの開放を持続的に推進していく」との考えを示した。

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