北京市、ウィンタースポーツと氷雪経済の発展を促進

　【新華社北京７月９日】中国北京市政府弁公庁はこのほど、「ウィンタースポーツの質の高い発展による氷雪経済の活力喚起に関する実施意見」を発表した。２０２４年１１月に発表された「国務院弁公庁のウィンタースポーツの質の高い発展による氷雪経済の活力喚起に関する若干の意見」の実施を徹底し、「３億人をウィンタースポーツに参加させる」という成果を強化、拡大し、ウィンタースポーツをけん引役として氷雪経済を新たな成長点にすることを目指す。意見の主な内容は次の通り。

　氷雪経済の地域間の協調的発展を促進する。北京市と河北省張家口市のオリンピック会場を中核とする「京張スポーツ・文化観光地帯」を形成し、京津冀（北京・天津・河北２市１省）地域の氷雪経済の協調的な発展を推進する。北京の延慶や朝陽、海淀、石景山などの区が国際的影響力を持つ氷雪経済の集積地を作ることを後押しする。北京の教育や科学技術、人材資源の優位性を生かし、氷雪産業の発展を促す。

　氷雪観光の発展に力を入れる。延慶や昌平、懐柔、平谷、密雲などの区が世界的に有名な氷雪観光の質の高い目的地を建設することを後押しする。条件に合致した地域が氷雪をテーマとする農村観光の重点村・鎮を設置することを奨励する。「スポーツ観戦のための旅行」イベントを展開し、観光標識と観光情報共有システムを整え、国内外での氷雪観光プロモーションを強化する。

　氷雪に関係する有名ブランドと「専精特新（専業化、精細化、特色化、斬新化）」中小企業を育成する。質の高いアウトドアスポーツの目的地の整備を強化し、良質な資源を統合し、有名な氷雪ブランドとリーディングカンパニーを育成する。中小企業の発展を後押しする国および北京市の関連政策・措置を活用し、「専精特新」中小企業を多く育成する。ウィンタースポーツクラブやトレーニング機関などの規範的で健全な発展を指導し、氷雪スポーツに関わる組織の整備を強化する。

　財政金融政策による支援を強化する。財政支出や固定資産投資、地方政府特別債券、スポーツくじ公益金などを一体的に活用する。金融機関が法に基づき、リスクが制御可能であることを前提として、氷雪関連企業への信用貸付を増やし、貸出手続きを最適化することを奨励する。関連する優遇税制を法に則って実施するほか、利子補給や政府系信用保証機関による信用保証、リスク補償などによって氷雪関連企業の資金調達コストを引き下げる。民間資本が市場機能を活用した資金調達を通じ、氷雪産業投資ファンドを設立することを奨励する。