4日、初出展した東京のドリームズのブース。ソニーエンジェルは中国市場での「稼ぎ頭」。(上海=新華社記者/張夢潔)
【新華社上海7月8日】中国上海市の上海新国際博覧センターで4~6日、アートトイ(デザイナーズトイ)などに代表されるポップカルチャーの展示会、2025QDF上海国際潮流コレクション展が開催された。
展示面積3万平方メートル以上に千を超えるブランドが一堂に会した。中国のアートトイブランドとオリジナルIP(知的財産)が出展の中心で、52TOYS、Finding Unicorn、TNTSPACE、Heyoneなど有名ブランドの人気IPを基にしたさまざまな商品が並んだ。限定商品の新作2千点余りが初めて公開され、来場者の注目を最も集めた。連日の猛暑にもかかわらず、全国から集まったアートトイ愛好家は意欲満々で、いくつものバッグやスーツケースを持参して買い物を楽しむ人の姿が見られた。
4日、中国の国潮(伝統要素を取り入れた国産品のトレンド)IP「豚豚崽」。(上海=新華社記者/張夢潔)
アートトイは単なる商品にとどまらず、文化の新たな担い手となりつつある。中国のアートトイ経済は1千億元(1元=約20円)規模にまで成長し、世界のアートトイブランドや有名IPも中国市場に参入している。1996年に東京で設立した生活雑貨の企画製造販売などを手がけるドリームズは、今回が初参加となった。同社は複数のIPを保有しているが、そのうち小さな妖精のキャラクター「スミスキー」は今年誕生10周年を迎える。今回、スミスキーのために特設コーナーを設け、ブラインドボックスやフィギュア、携帯ストラップ、マグカップ、歯ブラシスタンドなど多様な商品を展示した。スミスキーは最近、欧米市場で急速に人気を博し、同社のキャラクター「Sonny Angel(ソニーエンジェル)」を超える勢いを見せている。
今回初めてカードゲーム館が設けられたことは特筆に値する。トレーディングカードゲームの対戦など体験型のイベントが来場者により没入感を提供した。カードゲーム大手の浙江卡遊文化伝播はトレーディングカードゲーム4タイトルを展示した。うち3タイトルはウルトラマン、名探偵コナン、仮面ライダーのIPで、いずれも日本の版権元と提携や独占販売代理店の契約を結んでいる。(記者/張夢潔)
4日、中国アートトイブランド52TOYSの人気IP、NOOK初のぬいぐるみシリーズ「OOTD」を購入するために列を作る来場者。(上海=新華社記者/張夢潔)
4日、初出展した東京のドリームズが特別に設置したスミスキーのコーナー。(上海=新華社記者/張夢潔)
4日、トレーディングカードゲームを体験する来場者。(上海=新華社記者/張夢潔)
4日、中国各地のアートトイ愛好家でにぎわう会場。(上海=新華社記者/張夢潔)
4日、カードゲーム館でトレーディングカードゲームの対戦などを楽しむ来場者。(上海=新華社記者/張夢潔)