3日、共同記者会見に臨む王毅氏(左)とワーデフール氏。(ベルリン=新華社記者/張帆)
【新華社ベルリン7月4日】中国の王毅(おう・き)共産党中央政治局委員・外交部長は3日、ドイツのワーデフール外相と共同記者会見に臨み、ウクライナ危機について中国の立場を次のように表明した。
ウクライナ危機は欧州で発生し、世界に影響を与えている。中国の率直で一貫した立場は、和解を呼びかけ、話し合いを促し、紛争当事者に殺傷能力の高い兵器を提供せず、無人機の輸出を含むデュアルユース(軍民両用)品目の厳格な管理を行うことである。中国は国際的な責任を効果的に履行しただけでなく、ブラジルなどグローバルサウス諸国と国連で「平和の友」グループを立ち上げ、停戦と紛争終結のためにより大きな力を結集してきた。中国の客観的で公正な立場は国際社会から広く認められている。
習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は複雑な問題に簡単な解決策はないと繰り返し指摘している。関係当事者の立場には依然として大きな隔たりがあるが、争いより話し合いの方が良い。欧州の過去数百年の歴史は、情勢がいかに複雑で困難であっても、平和と和解の扉を閉ざすことはできないと証明している。中国は各方面が建設的な役割を果たし、包括的で永続的かつ拘束力のある和平協定の締結を推進し、バランスの取れた、有効かつ持続可能な欧州安全保障の枠組みを築き、欧州の長期的な安定を早期に実現することを歓迎する。