古代青銅器を再現 中国・湖北省荊州市に伝わる無形文化遺産「鉛錫刻鏤」

古代青銅器を再現 中国・湖北省荊州市に伝わる無形文化遺産「鉛錫刻鏤」

新華社 | 2025-07-02 10:59:46

6月16日、荊州市公安県の工房で鋳型を拭く敖興華さん。(荊州=新華社記者/杜子璇)

 【新華社荊州7月2日】古代青銅器の制作や複製に用いられる伝統技法「鉛錫刻鏤(えんしゃくこくろう)」が、中国湖北省荊州市で受け継がれている。鉛と錫の合金の柔らかく延びやすい性質を利用し、叩く・ねじる・編む・押し出す・彫り込むといった技法で、平面の文様と立体造形、透かし彫りをなどを組み合わせて仕上げる。2011年には中国の国家級無形文化遺産に登録された。

 この技術は、荊州の敖(ごう)氏一族に代々伝えられてきた。現在、工房を率いるのは敖興華(ごう・こうか)さん(52)。幼少期から父のもとで技術を学び、30年以上にわたって研さんを重ねてきた。工房では青銅工芸品を生産、販売するほか、博物館と協力して文化財の複製や修復にも取り組んでいる。

6月16日、荊州市公安県の工房で作業に励む敖興華さん。(荊州=新華社記者/杜子璇)

6月24日、荊州市公安県の工房で、象眼の材料を研磨する敖興華さん。(荊州=新華社記者/杜子璇)

6月17日、荊州市公安県の工房で、弟と銅の鋳造を行う敖興華さん(右)。(荊州=新華社記者/杜子璇)

6月24日、荊州市公安県の工房で、鋳型のもととなる装飾模様の原板に彫刻を施す敖興華さん。(荊州=新華社記者/杜子璇)

6月24日、荊州市公安県の工房で、模様を入れた金属板を研磨する敖興華さん。(荊州=新華社記者/杜子璇)

荊州市沙市区宿駕村で、父の敖朝宗(ごう・ちょうそう)さん(左から2人目)から技術の説明を聞く敖興華さん(左端)。(2008年12月4日撮影、荊州=新華社配信)

6月24日、荊州市公安県の工房で完成品を拭く敖興華さん。(荊州=新華社記者/杜子璇)

6月16日、荊州市公安県の工房で、剣のつばにはめ込み細工を施す敖興華さん。(荊州=新華社記者/杜子璇)

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