中国の鉄道、夏の旅客数９億５３００万人見込む

　１日、江蘇省の無錫駅で、列車を乗り降りする乗客ら。（無錫＝新華社配信／還月亮）

　【新華社北京７月２日】中国の国有鉄道会社、中国国家鉄路集団は６月３０日、今年の夏季特別輸送態勢「暑運」を７月１日にスタートすると発表した。８月３１日までの６２日間の鉄道旅客数は前年同期比５・８％増の９億５３００万人、１日当たり１５３７万人と予測した。

　同集団運輸部の担当者によると、鉄道部門は夏季の旅客移動と貨物の供給確保に対するニーズに積極的に対応する。７～９月ダイヤをベースとして、夏の臨時旅客列車ダイヤも実施し、臨時旅客列車を４０２本増発、旅客列車の１日当たり運行本数を５・５％増の１万１５００本以上に引き上げる。

　暑運期間中、地域の旅客輸送能力を向上させると同時に、家族旅行や研修旅行、革命史跡などを巡る「赤色観光」、健康増進のための旅行などそれぞれの特色を備えた観光列車とシニア世代向け「シルバー列車」の運行も手配する。観光列車を増発し、沿線のグルメ、景勝地、人的・文化的名所をつなぐ「観光地行き列車」の運行を促すことで、質の高い旅行を作り上げ、夏の観光消費の潜在力を引き出す。