26日、コートジボワール・アビジャンで中国企業が建設したカカオ加工工場の引き渡し式の入口。(アビジャン=新華社配信)
【新華社アビジャン6月30日】中国の建設設計・コンサルティング企業、中国軽工業南寧設計工程が建設を請け負ったコートジボワールのアビジャンカカオ加工工場が26日、正式にコートジボワール側へ引き渡された。同国で近代的な国有カカオ加工工場の建設は初めて。
工場は同国の経済的首都アビジャンにあり、敷地面積は約21ヘクタールで、プロジェクトの投資総額は1300億CFA(セーファー)フラン(約335億円)に上った。
26日、コートジボワール・アビジャンで、カカオ加工工場の引き渡し式に出席したコネ副大統領(前列中央)とアジュマニ農業・農村開発・食料生産相(同左から2人目)。(アビジャン=新華社配信)
同国のアジュマニ農業・農村開発・食料生産相は引き渡し式で、アビジャンカカオ加工工場は政府が推進する国家経済転換のビジョンに沿っており、その核心は生産と加工、消費をつなぐことにあると述べた。
コートジボワールは世界最大のココア生産国、輸出国で、生産量は世界の40%を占める。2024年の生産量は約200万トンだったが、輸出が140万トンを超え、国内の加工率は30%にとどまっている。(記者/張健)
26日、コートジボワール・アビジャンで、カカオ加工工場の引き渡し式に出席したコネ副大統領(前列右から2人目)とアジュマニ農業・農村開発・食料生産相(同右端)。(アビジャン=新華社配信)