【新華社北京6月25日】中国国有鉄道会社の中国国家鉄路集団は22日、1~5月の鉄道貨物輸送量が前年同期比3・1%増の16億4100万トンだったと発表した。貨物積載車両数は1日当たり4・2%増の18万1千両となり、中国の「双循環」(国内循環と国際循環の相互連動)をスムーズにし、国民経済の安定化を力強く支えた。
1~5月の石炭輸送量は8億4500万トン、うち発電用は5億7500万トンだった。輸送先の火力発電所の石炭在庫は高水準で推移し、鉱産建材、製錬材料、食糧(穀物・豆類・芋類)の輸送量はそれぞれ22・0%、9・1%、5・5%増加した。
中国国家鉄路集団は総合物流請負サービスの発展にも力を入れ、コモディティー輸送手段の道路から鉄道への切り替えを促した。1~5月に締結した総合物流請負契約の件数は655件、契約ベースの輸送量は9億7900万トンだった。水運企業との協力も拡大し、複合一貫輸送にかかる全ての手続きが一度で済む「一単制」サービスを開発、輸送時間の短縮と物流コストの引き下げを実現した。1~5月の鉄道と水運を組み合わせた複合一貫輸送は18・4%増の683万3千TEU(標準コンテナ換算)に上った。鉄道物流金融サービスを積極的に広げ、顧客数は累計819社、与信総額は197億8300万元(1元=約20円)となった。
越境貨物輸送も安定的かつスムーズだった。1~5月の中国と欧州を結ぶ国際貨物列車「中欧班列」は安定運行を維持し、中国と中央アジアを結ぶ「中亜班列」の運行本数は23・0%増の6046本だった。雲南省昆明市とラオスの首都ビエンチャンを結ぶ「中老鉄道」の越境貨物輸送量は8・0%増の250万2千トンに上り、国際的な経済・貿易往来を力強く推進した。