バダインジャラン砂漠の巴丹湖に生息する水鳥。(2024年7月30日、ドローンから、フフホト=新華社配信)
【新華社フフホト6月24日】中国内モンゴル自治区アルシャー盟の巴丹吉林(バダインジャラン)砂漠は2024年7月に「バダインジャラン砂漠-砂の塔と湖群」として国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産に登録された。これにより、中国の世界自然遺産に初めて砂漠が加わった。
同砂漠は面積4万7千平方キロで、世界最大の鳴き砂地帯と世界で最も標高が高い固定砂丘「必魯図峰」を擁する。砂丘の間に点在する144の湖は、生息する微生物や塩分濃度の違いによりピンク、青、緑色などを呈し、砂丘と湖が共存する珍しい景観をつくっている。
11日、バダインジャラン砂漠にある巴丹湖。(ドローンから、フフホト=新華社配信)
バダインジャラン砂漠では、世界遺産申請前から体系的な保護が行われていた。1990年代にはアルシャー盟アルシャー右旗が自然保護区を設立。内モンゴル自治区も自治区級自然保護区と風景名勝区を相次いで設置し、多層的な保護を実施している。
公的な措置のほか、遺産地域に暮らす約50世帯の牧畜民も重要な役割を果たす。伝統的な生活様式を維持しながら観光業を適度に発展させ、環境保護にも進んで取り組んでいる。
世界遺産登録はバダインジャラン砂漠に新たな発展の機会をもたらした。地元では自然遺産の合理的利用を積極的に探求し、観光と遺産保護の融合発展を推進している。(記者/哈麗娜)
バダインジャラン砂漠にある必魯図峰の麓から見た日没。(2024年7月30日撮影、フフホト=新華社配信)
バダインジャラン砂漠で青く輝く湖「南海子」。(2024年7月31日、ドローンから、フフホト=新華社配信)
バダインジャラン砂漠のピンク色の湖「紅海子」。(2024年7月30日、ドローンから、フフホト=新華社配信)
バダインジャラン砂漠の砂丘。(2024年7月30日撮影、フフホト=新華社配信)