新疆ウイグル自治区の阿拉山口口岸で、ウズベキスタンから輸入した冷凍の鶏足(もみじ)を検査する税関職員。(資料写真、ウルムチ=新華社配信)
【新華社ウルムチ6月23日】中国新疆ウイグル自治区のウルムチ税関がこのほど発表した同自治区の1~5月の対中央アジア5カ国(カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン)貿易額は1千億元(1元=約20円)を超え、中国と同5カ国の貿易総額の39・4%を占めた。新疆は「一帯一路」の中核地域として、政策の支援と地域協力の深化による恩恵を受け、中央アジア地域との経済・貿易関係が深まり、貿易規模は着実に拡大した。
中央アジア5カ国向けの農産物輸出は形が多様化し、規模と品種も拡大しつつある。1~5月の輸出額は前年同期比2倍の44億7千万元だった。うちドライフルーツ・果物・ナッツ、食糧(穀類・豆類・芋類)、野菜・キノコ、酒類・飲料の伸びが目立った。
新疆の各口岸(通関地)はここ数年、開放を拡大し、中央アジア地域との経済・貿易関係を深化させてきた。キルギスと接する伊爾克什坦(イルケシュタム)、吐爾尕特(トルガルト)の2口岸(通関地)は高い実績を収め、1~5月の税関検査を受けた貿易貨物輸送量はそれぞれ66・0%、53・4%増加した。中国とタジキスタンを結ぶ唯一の陸上口岸である卡拉蘇(カラス)口岸では、税関検査を受けた貿易貨物輸送量が41・2%増の19万4600トンとなった。