ビッグデータに見る中国・京津冀協同発展 既に新たな段階へ

ビッグデータに見る中国・京津冀協同発展 既に新たな段階へ

新華社 | 2025-06-18 14:46:00

京津冀協同発展フォーラムのシンポジウム「京津冀協同発展のさらなる深化と拡大に向けて」で発表された京津冀協同発展南開指数報告(2025)。(5月17日撮影、天津=新華社記者/落飛麟)

 【新華社天津6月18日】中国天津市の南開大学でこのほど、京津冀(北京・天津・河北2市1省)協同発展フォーラムのシンポジウム「京津冀協同発展のさらなる深化と拡大に向けて」が開かれた。専門家はビッグデータをもとに、京津冀地域では産業チェーンの深い融合や共同建設・共同共有の反復的な高度化という新たな特徴や傾向がみられるとし、協同発展は高い質で全方位的に進化する新たな段階に入ったと指摘した。

 南開大学の京津冀協同発展研究院はシンポジウムで、産業やイノベーション、市場、政策など9項目からなる「京津冀協同発展南開指数報告(2025)」を発表した。うち、地域指数は2018年の0・38から2023年には0・58と5年間で5割以上上昇。京津冀の3地域が深い協同発展の段階にあり、「粗放型成長」(資源投入による成長)から質の高い発展へと動的に転換したことを示した。

17日、天津・南開大学で開かれた京津冀協同発展フォーラムのシンポジウム「京津冀協同発展のさらなる深化と拡大に向けて」の会場。(5月17日撮影、天津=新華社記者/落飛麟)

 学者が整理した16年から24年までの3地域の政策面の協同に関するデータからは、政策面での協同において高い頻度で出現したキーワードが20年を境に「重度汚染の気象」「脱硫改造」「大気汚染の総合対策」から「道路輸送」「協同イノベーション」「自由貿易試験区」「基礎研究」などへ変化したことが分かった。

 京津冀協同発展の全体的な位置付けの一つは「首都を中核とした世界的都市群」であり、この視野から見れば、ハイレベルな成長極と協力ウィンウィンの枠組みが必要条件となる。

 専門家らは、京津冀3地域が今後10年で、新たな非首都機能の分散を足がかりに産業協力をより広く、深いレベルまで深化させ、地域のイノベーション力を高め、世界的な都市群の形成を進めることに期待を示した。(記者/楊文、落飛麟)

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