酒泉千万キロワット級風力発電基地。(酒泉=新華社記者/張睿)
【新華社蘭州6月17日】中国送電大手、国家電網傘下の国網甘粛省電力はこのほど、同省の5月末時点の新エネルギー発電設備容量が7千万キロワットを超えて7062万4600キロワットになり、前年同期比25・3%増加したと明らかにした。設備容量全体に占める割合は65・0%を上回り、新エネの主力としての地位はさらに強まった。新エネ発電電力量は持続的に増加し、1~5月の累計は395億キロワット時以上となり、発電電力量全体の40・0%近くを占めた。
同省は新エネの利用を拡大するため、省内での利用と他地域への送電を統一的に推し進めている。現在、山東省への送電線、同省の酒泉市と湖南省の韶山市を結ぶ「祁韶超高圧直流送電線」が完成した。また、浙江と四川への送電線建設も着実に進展している。1~5月の他地域への送電量は前年同期比33・5%増の264億キロワット時以上となった。
二酸化炭素(CO2)排出量の2030年までの減少転換、60年までの実質ゼロを目指す「双炭」目標を受け、同省のエネルギーはグリーン(環境配慮型)・低炭素化が加速した。「第14次5カ年規画(十四五、2021~25年)」期間中に系統連系された新エネ発電の設備容量は現時点で4693万5100キロワットに上り、「第13次5カ年規画(十三五、2016~20年)」期間の9倍に当たる。