万博中国館で貴州省の民族衣装と無形文化遺産を紹介

万博中国館で貴州省の民族衣装と無形文化遺産を紹介

新華社 | 2025-06-08 20:36:30

5日、大阪・関西万博で貴州省の無形文化遺産技術と特色ある文化プログラムを紹介する出演者。(大阪=新華社配信)

 【新華社貴陽6月9日】大阪・関西万博の中国パビリオンで3~8日、貴州省の「村T(民族衣装ショー)」無形文化遺産展示・実演チームが、苗繡(ミャオ族の刺繡)やろうけつ染め、銀細工など無形文化遺産の展示品20点余りと特色ある文化プログラムを携え、中国少数民族の無形文化遺産の独特の魅力を世界に紹介した。

 今回の展示と実演は、静的な展示と動的なショーや技術デモンストレーションを組み合わせた形式で行われた。同省の無形文化遺産伝承者やデザイナーら12人から成るチームが3カ月近くかけて入念に準備を進めた。

4日、大阪城をバックに記念撮影する出演者。(大阪=新華社配信)

 来場者は同省展示エリアで足を止め、苗繡、ろうけつ染め、銀細工を見学した。展示・実演チームのメンバーは展示品を身に着け、ファッションショーや歌、舞踊のパフォーマンスを披露した。

 今回の展示、実演の手応えについて、貴州「村T」の企画者、楊春林(よう・しゅんりん)さんは「日本の伝統文化の保護、革新の分野での経験は貴州省の無形文化遺産の発展に新たな思考を提供し、貴州省の無形文化遺産の奥深さも国際的なデザイン分野に千年続く東洋の美学の遺伝子を注入した。双方向の刺激が無形文化遺産を『博物館の中の保護』から『生きた伝承』へと動かし、より多くの若者が携わるようになる」と語った。

5日、大阪で本番前のリハーサルを行う出演者。(大阪=新華社配信)

 文化の融合、革新は、今回出展された貴州刺しゅう作品「苗繡遇見日本(ミャオ族の刺しゅうと日本の出合い)」にも表れている。作品は苗繡を媒体に、同省の風雨橋や吉宇鳥、牡丹竜など民族のトーテムと、日本の大阪城、富士山、桜などの文化的な象徴を織り交ぜ、「それぞれの美しさを認め合う」文明間の対話を伝えつつ、「共に美しさを分かち合う」文化の共生を鮮やかに表現している。

 期間中、同省の展示品は多くの世界のバイヤーの注目を集め、苗繡を施した衣装やろうけつ染めの文化クリエーティブ製品などの受注が顕著に増加した。楊さんは今後の計画について、日本との多角的な協力関係に期待し、現代ミニマリズムを伝統工芸に融合させ無形文化遺産を現代の生活により近づけることを検討していると話した。

4日、大阪で無形文化遺産の歌や踊りを披露し、多くの日本人を魅了する出演者。(大阪=新華社配信)

 また、デザイン面で日本の著名デザイナーと協力する計画があると紹介。「日本のミニマリズムの美学と貴州省の無形文化遺産のきらびやかなスタイルをさらに融合させ、国際市場でより競争力のある製品を開発し、無形文化遺産製品の国際販売チャネル確立を試みることで、製品のより広範な国際市場への進出を推進する」と語った。(記者/周宣妮)

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