農村の子どもたちに音楽の翼　中国黒竜江省の小学校で合唱教室

５月３０日、合唱の練習をする音楽教室の子どもたち。（安達＝新華社記者／謝剣飛）

　【新華社安達６月７日】中国黒竜江省安達市の農村部にある任民鎮中心小学校では、都市部への出稼ぎなどで親が不在の「留守児童」が多く在籍している。音楽教師の李平（り・へい）さんと同僚の張雨（ちょう・う）さんは２０１９年初め、こうした子どもたちを支援しようと「村の子どもたち（村里的孩儿）」音楽教室を立ち上げた。

　活動は子どもたちの通常の学習に支障が出ないよう、昼休みや課外活動の時間を利用して行われ、合唱から楽器演奏まで幅広い音楽教育が提供されている。これまでに５期の子どもたちが卒業し、全国各地で公演に参加するなど、地域外で活躍する生徒も出ている。

５月３０日、合唱後に先生からもらったご褒美の菓子を見せる子どもたち。（安達＝新華社記者／謝剣飛）

　子どもたちの歌声はインターネットを通じて広まり、多くの人々の心を動かした。各界から支援が集まり、専用の音楽教室が設けられたほか、ギターやドラムセットなどの楽器もそろった。子どもたちによるオリジナルソング２曲も制作・発表されるなど、活動は着実に広がっている。

５月３０日、子どもたちに「音楽ポイント」で交換した景品を渡す李平さん。（安達＝新華社記者／謝剣飛）

５月３０日、子どもたちに合唱とダンスの指導をする李平さん（奥左）と張雨さん（奥右）。（安達＝新華社記者／謝剣飛）

５月３０日、子どもたちに合唱とダンスの指導をする李平さん（奥左）と張雨さん（奥右）。（安達＝新華社記者／謝剣飛）

５月３０日、子どもたちに合唱を指導する李平さん（右から２人目）と張雨さん（右端）。（安達＝新華社記者／謝剣飛）

５月３０日、カズーを吹く練習をする音楽教室の子ども。（安達＝新華社記者／謝剣飛）