SCOモデル区、加盟国間の経済・貿易協力を後押し 中国山東省青島市

SCOモデル区、加盟国間の経済・貿易協力を後押し 中国山東省青島市

新華社 | 2025-06-05 17:05:15

 中国・SCO地域経済・貿易協力モデル区のランドマーク建築になっている、上合之珠国際博覧センター。(青島=新華社配信)

 【新華社青島6月5日】中国山東省青島市に位置する中国・上海協力機構(SCO)地域経済・貿易協力モデル区は現在、デジタル貿易やライブコマース、上合之珠(SCODAパール)国際博覧センター、農業技術協力などを通じて、SCO加盟国間における経済・貿易の結び付きを深め続けている。

 モデル区は2018年6月に開かれたSCO青島サミット後に設立され、「一帯一路」国際協力の新たなプラットフォームや、SCO加盟国の経済・貿易協力の新たな拠点の構築に力を注いでいる。

 モデル区が今年3月に主催した「2025上合雲品(SCOオンラインプロダクト)」ライブコマースイベントでは、パキスタン産のバスマティ米を試食した配信者が「パキスタンの農家が丹精込めて栽培したもので、品質が非常に高い。調理の際にカレーなどの調味料を加えているため、とても香りが良い」と絶賛した。

 イベントではロシアやパキスタン、ベラルーシ、スリランカ、アゼルバイジャンなど12カ国の商品200種類以上がオンラインで展示、紹介されたほか、9カ国の商品数百種類が対面で販売された。イベントを通じて同モデル区で宣伝された商品は千種類を超えた。

 ライブコマースの現場では、ロシアの粉ミルクやチョコレート、油絵、ベラルーシの白樺樹液ドリンクやウオッカ、ビスケット、パキスタンの松の実や米、岩塩ランプ、トルコの伝統菓子ロクムやオリーブオイル、コーヒーなどが人気を博した。複数のSCO加盟国の駐中国使節や企業経営者も商品を持ち込み、自国の特色や魅力をアピールした。

 3月に中国・SCO地域経済・貿易協力モデル区が主催した「2025上合雲品(SCOオンラインプロダクト)」ライブコマースイベントに参加した、パキスタンのハシミ駐中国大使(中央)。(青島=新華社配信)

 パキスタンのハシミ駐中国大使は「パキスタンがSCOの一員であることを誇りに思う。このパートナーシップは貿易の往来にとどまらず、伝統的な友情と相互尊重の上に築かれている」と語り、中国の消費者がパキスタンの商品や文化について、購入や吟味、体験することで、両国民の心の通じ合いが深まることに期待を示した。

 青島・上合之珠国際博覧センターに設けられた国家館も、文化交流と経済・貿易協力の拠点となっている。ロシア館では年間を通じて文化サロンが開かれ、中ロ間の人文(人と文化)交流を後押ししている。パキスタン館では、マルチメディアによるインタラクティブな展示などを通じて、中国の観客がパキスタンの風土や人情をより深く理解できるようになっている。トルコ館はBtoB(企業間取引)交流プラットフォームを構築し、両国中小企業間の関係づくりや協力交渉を支援している。

 中国の農業設備・技術も、SCO加盟国との協力で積極的な役割を果たしている。青島市の農業設備メーカー、青島璐璐農業装備が独自開発したトウガラシのヘタ取り機やカット機、選別機などの製品は、パキスタンやインド、トルコなどで広く活用されており、現地のトウガラシ加工効率の向上やトウガラシ産業の高度化に貢献している。また、同社は中国の優良なトウガラシ品種をSCO加盟国に届けており、李志敏(り・しびん)董事長は22年にパキスタンで100ムー(約6・7ヘクタール)の土地を使ってトウガラシを試験栽培し、大きな収穫を得た。今年は試験栽培面積を500ムー(約33ヘクタール)に拡大したが、豊作が続いているという。

 SCO加盟国向けのトウガラシ加工設備を生産する中国企業。(青島=新華社記者/王歓)

 トルコは世界有数のトウガラシ生産国で、年間生産量が数百万トンに上る一方、栽培技術の立ち遅れや加工効率の低さ、産業チェーンの不完全さなどがボトルネックになっている。ガジアンテプ県で中国のトウガラシ品種を試験栽培したところ、収量が数倍になった。同県農業・林業局のメフメト・カラユラン局長は、中国のトウガラシ品種が辛味や収量において明らかな優位性を持つと評価し、将来的には栽培規模をさらに拡大し、種子育成から栽培、加工までをカバーする全産業チェーン型の協力モデル構築を推進する考えを示した。

 昨年、中国とSCO加盟国、オブザーバー国、対話パートナー国との貿易総額は8900億ドル(1ドル=約143円)に上り、過去最高を記録した。

 SCOでは今年を「中国年」としており、議長国を務める中国は今秋に天津市でSCO首脳会議を主催するほか、政治や安全保障、経済、人文などの分野で100件余りの関連活動を展開していくという。(記者/王歓、王凱)

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