【新華社昆明6月3日】中国雲南省徳宏ダイ族ジンポー族自治州盈江(えいこう)県の養蜂場でこのほど、使われていないハチの巣が国家2級保護動物ヒガシオオコノハズクの子育ての場になっているのを住民が発見した。
巣の底の強度が足りず、ひな1羽が落ちてしまったため、住民はプラスチック製のざるを当てて補強し、ひなを巣に戻した。
地元関係者によると、ヒガシオオコノハズクはフクロウの一種で、養蜂場の巣を繁殖場所に選ぶのは珍しい。ネズミなど食料が多いことや住民の保護意識が高く、繁殖を妨げないといった周辺環境が深く関わっているという。
林業部門はひなが巣立ってから巣の構造をさらに調べ、ヒガシオオコノハズクの活動範囲に人工巣箱を設置して、生息に適した環境づくりを進める計画を立てている。(記者/孫敏)