車載電池大手CATL、香港上場でグローバル化加速

車載電池大手CATL、香港上場でグローバル化加速

新華社 | 2025-05-30 19:12:00

20日、CATLの上場を知らせる香港証券取引所の大型掲示板。(香港=新華社記者/陳鐸)

 【新華社北京5月30日】中国車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)がこのほど、香港証券取引所に上場した。同社の曽毓群(そう・いくぐん)董事長はこれについて、CATLが世界の資本市場により広く参入することを意味し、世界のゼロカーボン経済を推進する新たな出発点でもあると説明した。

 CATLの香港上場は生産能力のグローバル展開に関わる。公募価格の263香港ドル(1香港ドル=約18円)で計算すると、今回のIPOによる資金調達額は約353億3100万香港ドルで、調達資金の用途は生産能力のグローバル展開に焦点が当てられている。そのうち、90・0%に当る276億4600万香港ドルはハンガリー・デブレツェンのバッテリー工場建設に用いられる。工場の生産能力は計画ベースで72ギガワット時に上り、2期に分けて建設する。1期プロジェクトにはすでに7億ユーロ(1ユーロ=約163円)を投入しており、フル稼働後はドイツのBMWやベンツなど欧州の自動車企業に製品を提供する予定で、サービス対象エリアは欧州の主要市場全域となっている。残る10・0%は運転資金として、日常的な運営活動を支える。

 曽氏は、CATLは電池部品メーカーであるだけでなく、システムソリューション・サプライヤーでもあり、ゼロカーボン技術企業となることに力を尽くしていると表明。「世界的な新エネルギー革命が進む中、ゼロカーボン経済は急速に発展しており、当社は世界のゼロカーボン経済の開拓者を目指す」と述べた。

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