【新華社ウルムチ5月29日】中国新疆ウイグル自治区バインゴリン・モンゴル自治州且末(チャルチャン)県ではこのところ、葉に豊富なタンパク質を含むクワの木2千万株が広大な砂漠地帯に次々と根を張り、風を防いで砂を固定させるだけでなく、農民の増収にも貢献している。
同県は昨年から高タンパククワの植栽を開始している。高タンパククワは干ばつや塩害に強く、効果的に風を防いで砂の飛散を抑えることができる。また、牧畜用タンパク質飼料の良質な原料にもなり、葉や実は健康食品に加工することもできる。
タクラマカン砂漠の南東端に位置する同県は土地の3分の2が砂漠化しており、1998年より砂漠の侵食を食い止める防砂・治砂プロジェクトを実施している。(記者/宿伝義)