多様な動植物を育む国道G331号線沿線 中国吉林省

多様な動植物を育む国道G331号線沿線 中国吉林省

新華社 | 2025-05-28 16:27:01

 【新華社長春5月28日】中国の国道G331号線の吉林省区間は、全長1437キロ、同省集安市から琿春(こんしゅん)市まで続く。沿線は壮大な国境の景色が広がるだけでなく、中国北方の生物多様性の宝庫である同省の、生態系の秘密を解き明かす鍵のようでもある。

 省南東部に位置する集安市はここ数年、生態環境が改善を続け、生物多様性が著しく豊かになり、多くの鳥類が生息、繁殖している。

 鴨緑江流域の湿地は、コウライアイサやコウノトリ、コブハクチョウ、オシドリ、トモエガモなど、鳥類の重要な渡りの中継地、繁殖地となっている。

 長白山は北東アジアで最も高い山系で、重要な生態障壁となる。雄大な自然景観で知られるだけでなく、豊富な野生動植物資源も存在する。高麗人参、チョウセンゴヨウ、紅豆杉(チュウゴクイチイ)、東北虎(アムールトラ)、クロテンなど「世界の種の遺伝子バンク」「自然博物館」として、現在、野生動物1610種、植物1669種、大型菌類794種が生息する。

 琿春市は国道G331号線同省区間の終点となる。市内の敬信湿地は渡り鳥の「五つ星サービスステーション」と呼ばれている。よく見かけるマガンやヒシクイから、めったに見られないオジロワシ、オオワシなどの国家級保護鳥類まで、ここ数年、ますます多くの渡り鳥が生息し、中継地として利用するようになった。渡り鳥の飛来は湿地に活力を与えるだけでなく、多くの観光客や写真愛好家も引き付けている。

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