木材に刻む山水画 中国の巨匠が挑む120メートルの大作「京杭大運河」

木材に刻む山水画 中国の巨匠が挑む120メートルの大作「京杭大運河」

新華社 | 2025-05-26 21:22:01

16日、大型木彫作品「京杭大運河」を見学者に紹介する鄭春輝さん(右)。(莆田=新華社記者/魏培全)

 【新華社蘭州5月26日】中国福建省東部の莆田(ほでん)市に伝わる国家級無形文化遺産「莆田木彫」の代表的な伝承者である鄭春輝(てい・しゅんき)さんが、全長120メートルのクスノキを使った山水画の巻物のような巨大作品「京杭大運河」の制作に取り組んでいる。

 鄭さんは1985年から木彫を始め、数十年にわたって彫刻刀を握り、木材の上に歴史を刻んできた。国家級・省部級展覧会で金賞を受賞した作品は100点を超え、多くの作品が中国国家美術館や中国工芸美術館、中国木彫芸術館に収蔵されている。2013年には約12・3メートルの大作「清明上河図」を制作していた。

16日、莆田市美術館で弟子に彫刻の技を伝える鄭春輝さん(左)。(莆田=新華社記者/魏培全)

 「京杭大運河」の制作現場は現在、国内外から多くの観光客を引き付ける人気スポットとなっている。鄭さんはアトリエを無形文化遺産伝承のための実地の教室に変え、彫刻の実演や制作風景の配信などを通じて多くの人々に伝統木彫技術を伝えている。

16日、莆田市美術館を見学に訪れた高校生らに巨大木彫作品「京杭大運河」制作について説明する鄭春輝さん(左端)。(莆田=新華社記者/魏培全)

16日、莆田市美術館で弟子に彫刻の技を伝える鄭春輝さん(中央)。(莆田=新華社記者/魏培全)

16日、莆田市美術館で長さ120メートルの巨大木彫作品「京杭大運河」の工程の構想を練る鄭春輝さん。(莆田=新華社記者/魏培全)

16日、莆田市美術館で来館者に巨大木彫作品「京杭大運河」制作について説明する鄭春輝さん(右端)。(莆田=新華社記者/魏培全)

16日、莆田市美術館で、杭州市と北京市を結ぶ京杭大運河の沿線を数カ月かけて訪ねて描いた下絵を紹介する鄭春輝さん。(莆田=新華社記者/魏培全)

16日、莆田市美術館で彫刻に取り組む鄭春輝さん。(莆田=新華社記者/魏培全)

16日、莆田市美術館で彫刻に取り組む鄭春輝さん。(莆田=新華社記者/魏培全)

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