中国外交部、米ミサイル防衛構想に深刻な懸念表明

中国外交部、米ミサイル防衛構想に深刻な懸念表明

新華社 | 2025-05-22 10:28:45

 記者会見に臨む中国外交部の毛寧報道官。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社北京5月22日】中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は21日の記者会見で、トランプ米大統領がミサイル防衛システム「ゴールデンドーム」構想に250億ドル(1ドル=約143円)の追加予算を計上し、約3年後に実用化して陸、海、宇宙に最先端技術を投入すると発表したことについて、深刻な懸念を表明した。

 毛氏は次のように述べた。いわゆる「ゴールデンドーム」構想はいかなる制約も受けない多層・多領域グローバル・ミサイル防衛システムの構築を目的としている。軌道迎撃システムの研究開発や配備を含む宇宙における軍事手段の大幅な増強を公然と打ち出しており、攻撃性が高く、『宇宙条約』が提唱する平和利用の原則に違反している。宇宙の戦場化や軍拡競争のリスクを高め、国際的な安全保障と軍備管理システムを揺るがすだろう。

 米国は「自国第一主義」を進め、自らの絶対的安全に固執し、「各国の安全保障を損なわない」という原則に違反し、世界の戦略的バランスと安定を損なっている。中国は深刻な懸念を表明する。

 われわれは米国がグローバル・ミサイル防衛システムの開発や配備を早期に放棄し、実際の行動で大国間の戦略的相互信頼を強化し、世界の戦略的安定を維持するよう促す。

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@news.cn までご

連絡ください。